2005年08月13日

何故か薬剤の添付文書と透析になっちゃう

先月の事だったであろうか?
改正薬事法に伴う標示変更があったとかで
薬の販売元が新しいカタログや添付文書を持って来た。
非イオン性尿路血管造影剤について読んでみる。
『注意−医師等の処方箋により使用すること』等の表記が
追加になった程度で特に大きな変更点はない。
添付文書においてどうしても注意がいくのは
『警告』『禁忌』『原則禁忌』の欄
原則禁忌(次の患者には投与しないことを原則とするが…)の中で
腎臓についての項目が2項目ある。
確かに腎障害のある方にこれを使うのは抵抗がある。
この薬品の体外への排泄は、主に腎臓を通して尿として排泄される。
腎障害のある方は、排泄遅延を起こす事が考えられる。
ましてや、多発性骨髄腫の方の場合は…。

この骨腫瘍は、頭蓋骨や肋骨、骨盤のX線一般撮影でひっかかる場合がある。
次に何の検査で確認しようか考える。
放射性物質を体内に投与して集積具合により異常を発見する検査で
『骨シンチ』があるが、やっかいな事にこの病変は
骨破壊があっても集積異常が見られない事が多いのである。
造影剤を使わない単純CTで椎体の画像を得るのも手段のひとつと思う。
しかし、造影剤を使ってしまった場合、こんな事が考えられる。
多発性骨髄腫は、ある種の蛋白尿を伴う。
その蛋白と造影剤がミセルを形成してしまう。
すると尿量が減少し、それが腎不全に移行し
人工透析が必要になるケースになってしまう事が考えられる。

腎機能が心配な方は、健康診断等の時に結果で
血液尿素窒素(BUN)やクレアチニン(CRE)を確認するのも良いであろう。
腎機能が悪くなると、その値が上昇します。


ミセルとは、表面活性剤溶液中に、ある濃度以上になると生成する分子またはイオンの集合体をいう。(途中省略)有機溶媒中では、界面活性剤分子は親油基を外に向けて会合し、ミセルをなすといわれる。これを逆ミセルと呼ぶことがある。

misel-im01.bmp
ミセルのイメージ図
posted by ロン at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・病気・けが | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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